投資家とはどのように定義すればいいのだろうか?
少し、経済の仕組みから考えてみる。
日本は資本主義経済である。
では資本主義とはどういったものだろうか?
資本主義経済には資本家と労働者しかいない!
資本主義社会では個人が資産(不動産や大量のお金)を持つことが許されている。
社会主義社会や共産主義社会では、資産を国が管理する為、特定の個人がお金持ちになれないのです。
資本主義経済では、やる気のある労働者に資本家がお金を貸して、リターンとして配当得る仕組みしか存在しない。
以下の定義が該当するでしょう。
資本家とは・・・お金を労働者に貸す代わりに労働者から利息や配当金等のリターンを得る人。
労働者とは・・・働く時間を提供する代わりに賃金によるリターンを得る人。
但し、労働者でかつ資本家という人間は存在します。
例えば、平日はサラリーマンをしているが株式に投資をしており、配当金や債券の利息を得る場合です。
資本家と投資家の違い
資本家と投資家の違いはなんでしょうか?
投資家とは・・・株や債券といった証券等の売買益のみを得ることを目的とする人達。
資本家がお金を供給する手段として、株式や債券といった証券が生まれてきたのですが、この仕組みを使い、売買することで利益を得る人達のことを投資家と呼べば良いでしょう。
ちなみに、IPO狙いの人も投資家です。
投資の取引の種類
大きくは現物取引と信用取引に分かれます。
株式や債券といった証券を時価で売り買いするものを現物取引と言います。
信用取引はバリエーションがあります。
株式を例にすると、預けている金額を元に3倍のお金を証券会社から借りて取引することができます。
信用取引の派生として証券会社が、さまざま商品を用意しています。
その中のメニューとして日経225先物取引やFX(外国為替証拠金取引)が行われるようになりました。
これらの取引を証拠金取引といいます。
証拠金取引とは売買の都度、代金を受け渡すのではなく、決済時の損益(差額)のみを受け渡します。
こうすれば商品を買う全額を用意する必要が無く、FXでは用意したお金の25倍もの金額の取引を行うことができます。
ではギャンブルと投資は違うのか?
ギャンブルと投資は違います。
最近は証拠金取引のFX等をリスクが高いのでギャンブルと混同する人もいますが、ギャンブルの定義は以下のようになります。
ギャンブル(賭博)とは
「胴元が存在し、胴元が集めたお金の一部を、お客に還元(還元率)します。この還元するお金を、お客達(ギャンブラー)が取り合う。」
従って、必ず胴元が儲かる仕組みになっています。
株や債券、FXは胴元がいません。
証券会社に手数料は引かれますが、価格は市場の需給で決定されるのです。
ちなみに日本のギャンブルの還元率を知っていますか?
1位:宝くじ 還元率45.7%
2位:toto 還元率49.6%
3位:競艇 還元率74.8%
4位:オートレース 還元率74.8%
5位:競馬 還元率74.8%
6位:競輪 還元率75.0%
7位:パチンコ 還元率85.0%前後
パチンコ以外は還元率が法的に定められています。
確率からも宝くじを買っても、当たることは無いでしょう!
宝くじの還元率がこんなに悪いのは、地方財源の調達の為ですよ(笑)
まとめ
資本家と投資家とギャンブラーの違いが明確になりました。
私も以前はギャンブラーでしたが、今は足を洗い投資家専門です。
早く、お金持ちになって資産家になりたいものです。
整理してみると、資本主義社会でお金が動いている階層がピラミッドのように見えてきます。
上位:資産家(資本家の中でも大量のお金を保持している人達)
中位:投資家(余剰資金が少しある、お金持ちもいる)
下位:ギャンブラー(お金の余裕が少ない人達)
構造上、絶対に負けるギャンブルをやっている限り、お金持ちになれる確率は少ないと言えるでしょう。