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道化だったクリントン!米大統領戦が日本に与えたものは?

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クリントンが僅差で大統領になりそうだと事前予想であったが、蓋を開けて見れば終始トランプの優性で幕を下ろしたアメリカの大統領選挙。

日本には市場の大混乱しか招かなかった訳ですが、この大統領戦は何だったのでしょうか?

下図は大統領選で混乱に陥った日経株価のグラフです。

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見て貰えれば分かるのですが、結果的にはクリントンであってもトランプだったとしても市場への影響は殆ど無かったということでしょう。

クリントンが当選した場合、事前に織り込み済みだった市場からすればプラス1,000円となるとは考え難く、一日遅れてとはいえ徐々に株高となっていたと予想します。

過激な発言で色々と物議を醸しだしていましたが、トランプの掲げた政策は金持ち優遇策であり、貧困層の雇用回復であったのですからアメリカ国民の票を集めても当然だった訳です。

一方、クリントンは現状維持を訴えていた訳ですが、今よりもっと良い未来を望むアメリカ国民の心には届かなかったということです。
オバマ大統領はどちらかというと穏健派であり、中国を含む世界からアメリカの力を低く見られているという不満もあったと考えられます。

海外からみれば、クリントンだったら自分の国に都合がいいな。という理由からクリントンに対する期待感が強かっただけなのが現実です。

市場はこの期待感でクリントン有利と考えていましたが、選挙が始まって見ると最初からトランプが有利となりました。
時間が経過すると共に円高が強まり、株式市場は恐慌状態となりました。
事前予想ではトランプになれば、日経平均が15,000円になるという予想もあったのですからトレーダは売りポジションを多く持ったのではないでしょうか?
ところが当日のダウ平均は200円以上の上昇となりました。アメリカでは悲壮感は無い訳ですから単純に大統領決定のご祝儀相場になったのです。

私も含めて寝耳に水でしたから堪りません。翌日はこの上昇相場に乗り遅れないように様子をしていたトレーダと、前日に大量に売りを仕込んでいたトレーダがポジション整理をしたことによって日経平均は大きく回復したのです。

今後もトランプの動向には注目が必要でしょう。彼が言っていたことを大統領になった後も実行できるか不明ですが、彼が有言実行型のタイプなら市場は大きくかき乱されると予想できます。






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