金投資は投資家である以上、一度は考えなければならない投資案件であると考えています。
今回は金投資のメリットとデメリットについて考えて見たいと思います。
メリット
金の価値は安定している
金は実物資産であり、経済の状況で価値が0円になることはありません。
例えば、株や債券は企業が倒産した場合に紙屑となりますが、金は無価値になることはありえません。
さらに日本銀行が発行している紙幣も所詮は紙キレですが、金の価値は世界の需要で決定される為、実物資産である本来の価値が失われる事はありません。
長期的に値上がりが期待できる
金の需要はインドや中国の需要が大きく反映されています。
これらの国の人口は日本とは比べようもありません。
中国では家や土地の資産価値は国が管理しており、実物資産である金や宝飾需要に向かっています。
また、金は宝飾品、エレクトロニクス、歯科、メダル、コイン、工業需要があり、世界の人口が増えるにことから有限資産である金の需要は増えて行くと考えられます。
火災や天災があっても価値が変わらない
金は物質の中でも極めて安定した金属で永久に酸化することがありません。塩酸にも溶けない程、安定した金属なのです。
エジプトのツタンカーメンの黄金マスクが何千年も輝いてるのは酸化しない安定した物質であるからなのです。
金の融点は摂氏1,064度と高く、沸点においては摂氏2,857度と火災が発生した程度では溶けたり、蒸発したりしません。
少しずつ購入できる
現物の純金を購入する場合、毎月少しずつ積み立てて購入することが可能です。
積み立てが行える業者は以下の業者がいます。
三菱マテリアル 3,000円以上
田中貴金属工業 1,000円以上
マネックス証券 1,000円以上
楽天証券 1,000円以上
デメリット
元本保証が無い
預金では無いので当然ですが、購入時の価格を保証するものはありません。
中・長期運用に徹することが、金投資に必要な考え方です。
為替変動リスク
一般的には世界景気が悪くなると金の価値が上昇し、円安になると日本円での価値が上昇します。為替による価格変化が大きいので、円高の時に仕込んでおくのが良いでしょう。
利子や配当による利益が得られない
金は現物を取り扱う商品ですから、配当や利息が発生しません。
従って、需給と為替で発生する価格変動の差益を狙うことになります。
単純に持っているだけではリターンが得られないということになります。
購入手数料と消費税が発生する
金地金を購入する場合、スプレッドが発生します。
このスプレッドは購入する時と、売却する時にそれぞれ発生するので気を付けましょう。費用としては50~100円程度を考えておけば良いでしょう。
また、消費税も発生しますので購入時には計算しておきましょう。
現物買いの場合は盗難・災害リスク
金地金を自宅で保管するには盗難に気を付けなければなりません。
金庫に保管する場合は金庫毎、盗難されることも考えられます。
現物買いの場合は維持費用がかかる
金地金の場合、傷が付かないように保管しなければなりません。
傷が付くとゴールドバーの価値が下がってしまうからです。
傷がつかないよう、銀行の貸金庫に預けておくことや、地金を購入した販売業者の保管サービスを利用することを考えましょう。
参考までに銀行の貸金庫は三井住友銀行が6カ月で8,100円~です。
まとめ
金投資にはデメリットもありますが、刻々と動いている世界経済の中で唯一安定した価値を維持する投資対象となります。
資産の中の20%を中長期で金投資することを検討するべきです。