JMCは3Dプリンターと金属素材の砂型鋳造の「試作品」から「最終製品」をトータルサポートしている会社です。
事業の主力は3Dプリンター出力事業と鋳造事業です。
特徴としては木型、鋳造、熱処理、機械加工、検査までを内製化することにより、安定した品質と短納期を実現しています。
全行程を行えるということは、工程の一部を行えるというのも強みでしょうか。
平成27年にはGEセンシング&ぺインスペクション・テクノロジーズ株式会社製の第三世代産業CTスキャナを国内で初めて導入する等、新しい技術の投資も積極的に行っています。
会社情報
会社名 | JMC |
市場・コード/業種 | 東証マザーズ・5704/非鉄金属 |
上場日 | 11月29日 |
申込期間(BB期間) | 11月10日~11月16日 |
想定売り出し価格 | 920円 |
予想PER | 倍 |
売出株式数 | 公募97万株 売出3万株 |
想定公開規模 | ー |
資本金は26,300万円で従業員は80人の会社です。
企業業績
2011年 4月 |
2012年 4月 |
2013年 4月 |
2014年 12月 |
2015年 12月 |
|
売上高 (百万円) |
618 | 596 | 827 | 644 | 1,327 |
経常利益 (百万円) |
72 | 51 | 74 | 51 | 195 |
当期純利益 (百万円) |
29 | 38 | 35 | 20 | 124 |
純資産額 (百万円) |
78 | 205 | 238 | 581 | 705 |
1株あたりの 純資産額(円) |
353,674 | 466,371 | 618,189 | 393 | 477 |
1株あたりの 純利益(円) |
130,476 | 165,696 | 151,818 | 22 | 84 |
自己資本比率(%) | 19.1 | 38.5 | 37.9 | 57.9 | 51.8 |
自己資本 利益率(%) |
43.4 | 27.2 | 16.0 | 4.9 | 19.3 |
経営は順調のようです。
生産、受注の状況
セグメント | 平成27年実績 |
3Dプリンター出力事業(千円) | 267,064 |
鋳造事業(千円) | 508,398 |
計 | 775,436 |
34%が3Dプリンター関連の事業ですが主力は鋳造事業のようです。
引受け幹事団(シンジケート)
幹事区分 | 引受け幹事団 | 株数 | % |
主幹事証券 | 野村證券 | - | - |
引受証券 | SMBC日興証券 | - | - |
引受証券 | SBI証券 |
- | - |
引受証券 | 静銀ティーエム証券 | - | - |
まとめ
3Dプリンターについては黎明期で、まだ試行錯誤の段階のようです。
一般的には3Dプリンタの課題は以下のようです。
高価、表面がザラザラ、粉末の除去、劣化・変色・変形、寸法が出にくい。
需要は拡大しているのでこれから、どれだけ3Dプリンターのシェアを取り込めるかが課題でしょうか。
鋳造事業については自動車や航空宇宙分野いおいて素材の軽量化が必要で、マグネシウム鋳造のMEL社と材料仕入れに関するライセンス契約を結んでマグネシウム鋳造の受注拡大を図っています。
また、平成27年には機械加工・検査棟を新設する等、設備投資も積極的に行っています。
マザーズとしては中型案件ですが、製造業という業種の為、爆発的な人気にはならないような気がします。